ストーリーありきのプランデミック
世界各地でエンデミック(感染収束)を宣言するところも出始めるなかで、もともとさざ波の日本では、オミクロン株のピークを過ぎてもなお、時すでに遅しと思われつつも、3回目接種や小児の接種が敢行されつつあります。その根拠にされるのは、主に病床の逼迫が懸念されてのことです。
ところがその重症病床について伝え聞くのは、以前のような重度な肺炎になる患者はいなくて、基礎疾患が悪化する陽性者があとを絶たないそうです。つまり隔離病床でおきているのは、エクモや人工呼吸器を装着するようなこれまでのコロナ病床で確立されマニュアル化されたノウハウとは別の事態であり、個々さまざまな疾患の悪化に対する処置で煩雑になっている状況です。
おそらくこれは、mRNA製剤による持病の悪化が原因だろうと思いますが、3回目を打ちまくろうとしている状況では顧みられません。当初8か月あけてなどと通達していた厚労省が槍玉にあがり、担当相を変えた岸田政権に遅い遅いと与野党から攻撃されている始末ですが、これはむしろケガの功名になっているかも知れません。ブースター接種をするべきか否かもう一度考える時間が与えられたと思っています。
コロナは嘘だらけとユーチューバーのインタビューに答えていたのは、元厚労省の中村健二医師ですが、岸田首相とは開成高校の同級生ということですので、お友だちの声があるいは総理の耳にも入っているのでしょうか?分かりませんが・・・。
さてこの嘘だらけですが、時短営業は不当であると訴えたグローバルダイニングの裁判でも、藤井聡京大教授が行政の嘘を暴きました。21時以降の営業自粛は感染拡大防止に有益とした行政の説明に対して、実は統計学的に有意ではないというデータを隠蔽していたことが暴露されました。あるいはまた、感染者数は放っておいても山を描きますが、山のピークで行動制限をしても自然減少の方向性があるため、統計学的には行動制限に効果があったとは出来ないということです。
公務員の方々など関係者には申し訳ないのですが、ああまたお役所仕事だなと思ってしまいます。はじめにストーリーありきということです。政策にその理由は後付けにしがちなのです。例えば、環境アセスメントなどで聞く話です。そこに道路や橋やダムが必要となれば、都合の良いデータしか採用されないという話はよくあります。しかし今回、有意ではないというデータしか存在しないにもかかわらず、さも有益であるかのような印象で、結果的に多くの飲食店に被害を与えたとなればたいへん悪質で、怒りしかありません。