医師会の会見

 気温もまた緩んで過ごしやすい1日でした。昨日はお休みをいただいて、バックヤードの片付けと休養に当てましたが、寒暖差の影響からか体調は優れません。大腸の調子が良くありません。今日は遅い開店となってしまいました。

 今日のご来店の方のうち印象に残ったのは、「卜伝とか柳生や一刀斎の剣術ものは何処ですか?」という女性でした。こういう時は大抵がおじいさんのお遣いです。伺えばもう歩けなくなっているとのことで、ウチの品揃えが分かっている様子ですから、以前は買いに来ていたことが推察できます。

 そうなると池波正太郎や五味康祐あたりの往年の作家は既読でしょう。アンソロジーと新作を交えて3冊ほどご案内しました。ウチに遣いをやって若い女性が来店するケースは以前もありました。その方は歴史読本を所望されるので、そのための仕入れを続けたことがあります。そしてある時その娘さんがやって来ていうのは、「これまで有り難うございました、父は・・・」と。

 またあるいは、先週の買取も亡くなられたお客さん宅でした。郊外で古本屋を営むという事には、ついて回る因果ですね。しかし最近はもっぱら多くなっています。

 さて、今日のニュースで目を引いたのは、東京都医師会の記者会見でした。

 そもそもが昨年の2月の段階で医師会が出した見解では、「新型コロナはインフルエンザほどの感染力はなくて、手洗いとうがいを励行することと、マスクは咳症状のある方のみ咳エチケットとして掛けてください」と言った内容でした。

 その後は、そのステートメントはシラっと引っ込めて、まるで蚊帳の外から見物しているかのように見えました。医師会は主に個人開業医の集団ですから、公的な感染症対応の外にあり、その発言も何処からか圧力が掛かったのだろうと想像しています。あるいは手を挙げて指定病院にでもなれば、院内感染のクラスター対策の負荷を思うと、引いてしまうのも理解できます。

 しかしながら、病床数の件で槍玉にでも上がったのでしょう。今日の会見ではその辺りの協力は惜しまないということと、何よりも人的協力はこれまでも公的施設に派遣している点を伝えていました。

 特に秀逸だったのは、イベルメクチンに言及したことでしょう。何もかもを洗いざらい発言することは勿論ありませんが、一連の話から感じるのは、政府や自治体の非科学的な感染症対策について、あるいはWHOの指針等について、本当のところは違うと分かっているんだろうなということでした。当然ですが・・・。

 今、ワクチンのアナフィラキシーについて1万人当たり1人以上の数値が出てしまっています。ちょっと多いとは言っていましたが、これは想定された副反応です。むしろ長期的に見た懸念については言及できないことが深刻な社会構造だと思います。利害損得があるのでしょう。政治的忖度があるのでしょう。

 たとえ患者が殺人犯であったとしても、治療に努めるのが医師だと信じます。しかし医師会の会見からは、そのような固い信念は感じられないのは残念なことです。。。

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