ウクライナ戦争の長期化と核議論
今日は開けようとするや否や小雨がパラついてきました。更にはしばらく雨の予報ですから、まとまった雨になれば閉めてしまうかも知れません。さて日本時間で今日、フランス大統領選挙の決選投票が行われます。先だってのTV討論では現職のマクロン氏の有利が言われていますが、自国主義を標榜するル・ペン氏がどこまで得票できるのか注目しています。つまりEUの一角であるフランス国民の、これまでの移民政策やウクライナ問題などのグローバリストによるEU政策に対して民意はどこなのか関心があるのです。
特にウクライナについてはドイツとともに介入して、ミンスク合意に寄与したにも拘わらずこの8年近くずっと内戦状態によって反故にされて来た挙句のロシア侵攻ですから、EU内のエネルギー問題を中心にしてフランスの立場が問われていると思われます。いま英米は燃え盛る戦争にまるで油を注ぐような後方支援態勢を取っていますので、戦争が長期化するかどうかについてもフランスの動向は無縁ではないでしょう。
一方のアメリカは今秋に中間選挙が控えていますので、バイデン政権はこのまま戦争を引っ張って、大統領選挙に有利な材料をもたらすつもりでしょう。武器弾薬の戦争ビジネスで儲けてネオコンを、軍産複合体を喜ばすということです。日本も例外ではなくてアメリカの属国として付き合わされるでしょう。大量破壊兵器あるある詐欺に付き合わされたイラク戦争と同じ匂いがするのです。
本当は日本はどちらにも関与してはイケないと思います。独裁国家ロシアVS民主国家ウクライナの構図でしか語られていないと思いますが、誤解を恐れずにザックリ言えば、旧ソ連国内の内戦に過ぎません。我々はウクライナもソビエトだという事を忘れがちです。もしもロシアが残虐ならばウクライナも残虐です。初手にジェレンスキー大統領が民間人に武器を配った時点でもう国際法違反です。軍服を着用せず腕に青色の布を巻いただけでは、グレーゾーンですから民間人はすべてロシアに殺害されても仕方ないでしょう。そのうえ囚人を牢屋から解き放って参戦させたので、ウクライナ囚人部隊による自国民への略奪や殺人も横行している有様です。
ですから旧ソ連内の内輪揉めに、唯々諾々とバイデン政権に従う意味が分かりません。公安調査庁がアゾフ大隊について記載していたHPを紹介しましたが、しれっと削除したそうで、それに対してロシアは東京もネオナチだと言って来ました。東京都民はとんだとばっちりを受けています。言葉の掛け合いで済めば仕方ないですが、ロシアは核の使用を匂わせていますし、英米はもしかするとロシアに使わせたいのかも知れませんので、何かと刺激することは日本政府は止めて頂きたいと思います。どちらにも与しないでください。ウクライナとてソ連である証拠は北朝鮮に兵器を横流しして来た経緯からも解るでしょうに!
そして今、日本の核武装が取り沙汰されていますが、そんな話はもってのほかです。先の終戦に、昭和天皇がポツダム宣言を甘んじて受け入れた意味を忘れてしまってはいないでしょうか?いわゆる玉音放送、終戦の詔勅を読み返すことをお勧めします。原子爆弾の出現は日本の滅亡はおろか人類の文明の滅亡を招きかねないとして終戦に応じたわけです。つまり原爆を止めるために甘んじて生き残ることを選択した、それが戦後の日本人の世界使命という事に他なりません。忘れてもらっては昭和天皇に顔向けが出来ません。
ついでに言えば、日本が核を持ったところで抑止力は働きません。世界中誰もが、日本人が核を撃つかも知れないとは危惧しませんので無駄ということです。だれも怖がりませんので無効です。