大洗濯

body of water wave

 向かいの美容室からコロコロとベビーカーがやって来ました。産休中の担当の美容師さんが髪を染めに来たついでに、4ヵ月になった次女ちゃんをお披露目してくれました。珠のようなとは上手く言った表現です。まさに福福として情緒の安定したよい子でした。この子が大きくなる頃には、良い世の中になっていることを願うばかりです。

 その点、有識者から占術師に至るまでほぼ共通して言われているのは、ここ3~4年が峠で一番厳しいという予測です。日本を洗濯するとは、坂本龍馬のことばとして知られていますが、いま世界はまさに大洗濯の渦中なのでしょう。平衡状態が取れるまでは、クラッシュ&ビルドの連続でしょうから、病禍や戦争、飢餓、そして災害などを生き残れるかの人生ゲームです。

 もしも人類の発生がアフリカというのが正しいのであれば、そこから東へ東へとやがて東端の島国に至ったのが日本人だとすると、日本人とは最も争いを嫌う集団なのかも知れません。身体能力が高く独占欲が強いほど、その場にとどまって利権を占めたであろうとすれば、譲り続けた果てのように思えます。あるいは逆に、なかなか満足する土地を得れずに彷徨った末に到達したのであれば、むしろ強欲なのかも知れませんが。

 何れにせよ、世界に類例を見ない豊饒な土地と豊かな海に恵まれて、人類史上もっとも古い国家を継続中です。地震や台風という災害もありますが、それはそれでイザというときは上も下もなく助け合うことになったので、大陸のような奴隷国家にはならなかったのでしょう。つまり何を言いたいかといえば、日本人は親切でやさしくて争いが苦手なのは、独特の歴史と風土による性格ですから、それを踏まえて諸外国と当たらねばなりません。

 いまウクライナ侵攻について、あと数か月で収束に向かうかの様な見方があります。単純にどちらが勝ったという話ではなくて、双方とも実害の大きな結末になりそうです。それは第一次大戦でドイツが奈落に落とされたことが次の大戦の火種になった様に、これでお終いとはならないでしょう。プーチン氏の失脚も囁かれていますが、それで終わるとも限りません。当面は日本の出番はなさそうですが、抗争に飽きた先には日本の存在は大きく見えるはずですから、とにかく日本は巻き込まれないように、食糧とエネルギーを確保して凌いで欲しいです。