その実、ゼロコロナを志向してるからダメなのです

 ドンドンドンドン、ドンドンドンドンと今日は一日中、お隣が壁を叩く音が店内を鳴り響きました。何事かと伺うと、天井裏で猫がお産をしたらしく、それを追い出すのにもうノイローゼ気味でした。子猫と一緒に引っ越してもらうには、退路を開けておく必要があるかもと申すと、設備用の小窓が開かなくなってしまったとか、明日は工具でそこを開けてみるとの事。しばらく騒がしい事になりそうです。

 さて、報道によると東京は今日も5000人を超える新規感染者と聞こえてきます。また輪をかけるように、自宅療養中の妊婦さんの体調が急変して、早産で出て来た子は亡くなったとか、かわいそうな話が出てきます。一日中テレビをつけっぱなしにしていたら、相当落ち込むでしょう。それに折角ワクチンを打ったのに、ブレイクスルー感染の話が追い討ちをかけてきます。

 どこかでゼロコロナを期待するうちは、何事も改善しません。そして、指定感染症2類相等の対策を実施していることからも、実は政府もゼロコロナを志向している事になります。感染力が3倍のデルタ株ですが、死者が3倍になっているわけではありません。オリンピック開催に伴って東京を中心に広範に拡がったかも知れませんが、どちらかというと弱毒傾向でしょう。人が流入したことによる陽性者増加を見越して、医療体制に準備が足らなかったのが、慌てる要因となってしまいました。

 医療拡充のために積んだ1,5兆円の予算がほぼ手付かずのままと聞きますから、特に小池東京都知事に弁解の余地はありません。しかし今となっては、それを責め立てても、むしろこれ幸いと辞任する口実ができるような気もします。辞任して国政に復帰するという話は真実味がありますから。

 もうゼロコロナはあり得ないでしょう。ウイルスを撲滅しようとすればするほど、ウイルスはあらぬ方向に変異していきます。特にワクチンに期待しすぎるのは逆効果でしょう。抗体カクテル療法など、ワクチン1本道ではない新たな試みも出てきています。インドがそうであったように、ワクチンに見切りをつけられれば、新たな道もあるでしょう。長崎大学の5-ALAなどは良い例です。

 9割以上の日本人には関係のない病です。初めからモンタニエ博士の話を信じていれば、人工ウイルスは放っておけばやがて分離して消えるはずでした。もともとその程度の生命力しかありません。それを関係のない者まで全員でワクチンの抗体で待ち構えようというのが現状の思想です。そんな事をすれば、ウイルスが鍛えられてしまうというのが、いわばウイルス学者の推測です。

 そして拗れれば拗れるほど、それで儲かる人々は安全地帯からほくそ笑んでいます。その意思は世界全体を覆ってしまっています。1人の勇気ある政治家が現れない限り、このままズルズルと行くのでしょう。もともと日本は、欧米のワクチン普及後の鎮静状況よりも被害の少ないさざ波でした。今でもまだまだ良い方です。ですから、日本は日本でやりますと、WHOから離れるだけで、独自の方法論が出て来ます。その意味でも、今秋の衆院選が最後のチャンスかも知れません。