3%の覚醒と発露
連休最終日になって真っ青な秋の空が広がっています。けさは赤羽の方までポスターの依頼に行きました。汗ばむ陽気にどこからかツクツクホウシの声がしました。可哀想に今から夏を追いかけても仲間が居ないでしょう。
さて商店街は久しぶりに人流が多めです。赤羽もそうでしたが、台風で足止めを喰らって残りの休みは地元で消化することになったのでしょう。こんなところに本屋があったと発見してくれることもあります。休日は買取のご相談も舞い込んで来ます。
ところで毎週日曜日はHEAVENESE styleが夜8時からあります。今夜はチャンネル8.0からです。たびたびバンされるのでチャンネルを増やして継続していますが、先週分は現地に居ましたのであとで観ようとしていたのですがYouTubeから速攻バンされてしまいました。結局Rumbleの方にUPされたのを全編観終わったのは昨日でした。
クライマックストークの乃木希典の話は良かったです。あの水師営の会見後の日露両者5名づつの写真ですが、確か乃木将軍は階級と人数を両陣揃えて撮影するようにいわれて、ロシア側の数人は実はご遺体だったと聞いています。敗軍の将を辱めないようにという武士道精神から現れた乃木将軍の配慮でした。
日本の場合、特に江戸時代以降は武士の死生観や人生観が日本文化の背骨となって、広く商道などの道として社会に浸透しました。おかげで西洋の封建社会の様な暴君ネロなどの出現はなくて、比較的矛盾のない社会が実現していました。国の成り立ちの根本にご皇室があり、武士の存在が倫理を支えていました。英国で乃木大将が民主主義とはと問うて武士道の方が上だと答えたのも有名な話ですが、他人の為に生きるという分だけ崇高ということでした。
現代日本の混迷は武士が居ないことが原因かも知れません。鳥羽伏見の戦いから始まって、西洋は日本攻略に武士を相殺させるように謀ったと思われます。それは西南の役でひとつのクライマックスに至りました。数々の戦禍をくぐった東郷元帥は昭和11年に亡くなっています。以降、武士と呼べる方はほぼ絶滅してしまいました。
ところが近年、武士道精神に触発される若者が出てきているように思われます。江戸時代の武士階級は人口のおよそ3%でした。たぶん現代日本でも人口の3%くらいが覚醒すれば再建の礎にはなるでしょう。問題は選挙を経ないと変えられないことです。そして過半数を採択する民主主義ではなお困難ということです。
いま社会は崩壊への一途を辿っていますが、その先の再建に期待するほか無いと感じています。たぶん少なくともあと10年、20年は掛かるでしょう。その芽を摘まないように、3%が社会に発露するように、今できることをしたいと思います。