紀伊國屋の電子版なら

 深夜からの雨は上がっていましたが、天候不安定です。開店前にネット注文の発送を済ませて戻ってくると、ちょうど音喜多くんがいました。そろそろ都議会選挙が始まるので、予定候補者と連れ立っての政治活動で商店街練り歩きです。彼のYouTubeに対して一言だけコメントを交わしました。

 さて3時ごろからまた天気が崩れる予報です。急な雨に襲われても大丈夫なように、店頭はミニマムに展開しました。ところが結局、降ることはなくて今日の商店街の人流は多かったと思います。

 ところで、先日このブログに載せた内海聡氏の本が、Amazonのカタログから消えたと話題になっています。やはりあの時、ブックス王子に駆け込んでおいて良かったです。すでに全国の新刊書店並びに取次では、ほとんど売り切れの様です。

 唯一、紀伊国屋書店の電子書籍版はHPで見る限りは購入可能な感じです。紀伊國屋専用の無料アプリKinoppyをダウンロードして読むことが出来そうです。もしもこれもダメなら検閲が入ったことと同義でしょうから、版元の無事を祈らずには居れません。

 一方のAmazonは、私企業ですから、自社のガイドラインに照らして品揃えをするのは何ら法的に問題はないのでしょうが、今や非常に影響力が大きい存在ですから、商道徳に反した情報統制を行なったと言われても仕方ありません。

 これはSNSのアカウント凍結やYouTubeのバンなどの近ごろ頻発している問題と同義で、今や情報通信のプラットホームと化している社会インフラの一部ですから、果たしてそこに思想的な敷居を作っても良いものか議論の余地が大きいでしょう。

 Twitter、Facebook、YouTube、そしてAmazonも、今日の規模で定着するにあたり相当な優遇を受けて来ています。それは公共性が高くて、みんなで平等に利用することで便利な暮らしがもたらされるからに他なりません。

 東武鉄道が共産主義者は乗せませんとか、西武鉄道が巨人ファンは乗せませんとか、たとえ私企業であっても出来ません。そしてGAFAと言われるビックテックが故意に情報統制をすれば、その影響力の大きさは、すなわち民主主義の存亡にかかわる事態になりかねません。