自粛は必要だったのか
引き続き新たな感染者が判明しているものの、夏場に入り人体の免疫系が勝るためか重傷者の話は聞きません。武漢コロナの騒ぎは一旦は落ち着いたと思えます。
そして今回の対処についての総括が各所から聞かれる様になりました。そもそも緊急事態宣言や外出自粛、休業要請は必要なかったのではないかとも言われます。
何れにせよ一番やらかしているのは、感染者数という曖昧で正確には掴めない数値を元に報道し、推移を見守っていること自体が、科学的にナンセンスなわけです。
しかしながら、ずっと感染者数が公表されて来たので、それを元にある程度の考察をする他ありませんので、その増減傾向から一応の答えが出て来ます。
それによると感染拡大スピードがピークに達したのは3月9日と分かりますし、その後3月末日にはもう落ち着いていました。
緊急事態宣言は4月7日ですから、その時点ではもう峠を越していたことがわかります。
では感染拡大スピードを抑えたのは何だったのか?これは恐らく海外からの渡航禁止によって感染者の国内流入がなくなったことが大きいと考えられます。
感染者の国籍等については求めても公表されませんでしたが、専門家会議はこの特殊事情を掴んでいたことでしょう。健常な日本人はほとんど罹らないし重症化の恐れがあるのは糖尿病などの持病がある場合です。
では何故あえて自粛したのか?ひとつには院内感染に対して完璧に対応できていない事からの医療崩壊を恐れたことが大きいのでしょう。
ここに自粛を強要するための無意味なルールを決めたことが、かえって過剰な自粛延長につながったと思われます。
しかしながら外出自粛がまったく無意味だったとは言いません。人と人の接触機会を減らすのは感染症対策の王道です。むしろ振り返って有効だったと思う点は、日本の様な仕事人間社会で国に憲法上の強制力が無くても自粛行動がとれた点、実際に外出しない事で公衆トイレ等の接触感染が激減した点などが挙げられるでしょう。
現在、東京はまた感染者数が増加していますが、これは報道の通り積極的に検査を実施している結果でしょうから恐れることはありませんし、第2波でもありません。
今回の考察を踏まえれば、今秋に再来する第2波は恐れるに足らずです。しかしまた鎖国状態になることは覚悟しないといけません。しっかり感染症対策を取りながら、止めるべきは止め、経済活動は全体として被害を最小に動かすべきでしょう。
肝心なのは、今度また非常事態宣言が出ても良い様に、働きかたなどを切り替えておく事と思います。