さよなら我楽多市

 昨日は朝からバタバタと始動して催事の搬入をして来ました。まだ値付けの終わっていない品もありましたので、一日中、古書会館の地下の催事場で作業をしてました。ちょっとまた腰痛が酷くなってしまいましたので、会期が明けたらほぐしに行こうと思います。

 聞くところによれば、目録からの売れ行きですが、各書店さんともいつも以上のご注文を賜っている様子です。目録のタイトルに「さよなら我楽多市」としたのが同情を誘ったのかも知れません。その名の通り、今回をもちまして休会となります。

 古書ファンにとって、毎週末の神保町名物となっている東京古書会館の古書展ですが、持ちまわりで開催している同人のほとんどが年に5〜6回の開催の中で、我楽多市は年に2回開催でしたので、その辺が特に運営を難しくさせていたかも知れません。退会を申し出されていた書店さんが相次いでいたのでした。

 近年の不況に伴い、経費ばかりかかってなかなか利益の上がらないことから、古書展に参加する書店の減少が止まらず同人を掛け持つ書店が増えた結果、いつも同じような顔ぶれになって久しく、あるいは開催の多いの方に集約されてきた感じです。

 それでも買い入れの強い、乃至は、市場に明るい書店さんは残っていますので、この場所が世界一の掘り出し物がある古書展が開催されているとみて相違ありません。我楽多市はなくなりますが、古書展は続いて開催されます。色々とありがとうございました。

 最期の我楽多市は、本日10時から明日の午後5時までです。良書、珍品がたくさん並んでましたので、お出かけ頂ければ幸いです。

時事問題

前の記事

やっと1人にお見舞金
即売展

次の記事

残り物には福がある