リンが無い!どうする農業?人口削減しかないのか⁉

aerial view photo of farmland

 吹き抜ける風が心地良いです。よく晴れて昨日よりも気温は更に上がっている感じです。午前中は向かいのグリーンさんで髪を切りました。参政党のポスターは目に入っていて、保守系のオーナーは武田先生の動画を観てぞっこんの様です。確か先の衆院選は維新の会に入れたと聞いていましたので、こんどの参院選は参政党に転向する模様です。ここ当地は自公の選挙協力によって、選挙区は公明党が起つために自民党に入れることが出来ない東京12区です。そのため保守系の支持者の行き場のない浮動票が眠っています。

 さて爆発的に党員を増やし、3万人に向かって維新を抜く勢いの参政党。精力的に全国で街頭演説をl繰り広げていて、その動画がYouTubeやニコニコ動画に毎日のように更新されています。昨夜は21日の八王子の演説をなんとなく聞き流していました。すると質問コーナーで食糧危機について答える赤尾さんの話に耳が行きました。「現在37%の食糧自給率ですが、家庭菜園など工夫をすれば他にも食べ物はある」ですとか「麦が無ければ米を食べましょう」とか、あれあれチョット不安な答弁ですね。

 そんなことが気になってましたところ、新刊、武田先生と松田さんの対談集が届きました。そのタイトルもズバリ『これで日本は大丈夫!』です。さっそくパラパラと目次をめくると・・・。経済とデジタル通貨にはじまり、エネルギーと環境、そして皇統問題と。あれれ、食糧の話はありません。「食と健康」は参政党の3つのテーマのひとつです。きっと神谷さんか吉野さんの著作あたりで言及しているのでしょう。

 現在、日本の食糧自給率はカロリーベースで38%程度と言われています。既に2/3を海外に依存する危険な状況です。しかしながら、鈴木先生の『農業消滅』を読み進めていますが、例えば鶏卵、エサを輸入しているだろうからその分自給率は下がるという想像を越えていました。ヒナはほぼ全部輸入しているそうですから、それを考慮すると現状でも自給率はゼロだそうです。

 近郊野菜などは大丈夫だろうと思っていても、現在の野菜や果物のタネは品種改良と特許や商標の考えからか、タネが取れないF1種への移行が進んでますので、毎回海外で作られたタネを買う話になっています。そして農薬や化学肥料も全部自前とはいきません。このたびのウクライナ戦争で、小麦の高騰は予想できましたが、まさか化学肥料が不足するとは知りませんでした。

 3大必須栄養素として、窒素、カリウム、リンが言われます。そのうちカリウムについては、ロシアやベラルーシから輸入していますので、戦争による混乱が供給不足を引き起こしました。来年の作付けのための肥料が底をついているという話には本当に唖然としました。それで勉強を始めた次第ですが、有機栽培すれば良いという単純な話ではありませんです。有機栽培では収量が望めず、また虫や草取りの労力が半端ないです。農家の高齢化を思うと厳しいです。たとえ全国で完全有機栽培を達成しても、江戸時代の人口を考慮すれば、3000~4000万人を養うのが限界でしょう。

 そしてリンです。現在予想されている採掘量ですと、世界広しといえどももう100年も持たないそうです。中国やアメリカそしてロシアなどが主な鉱山ですが、自国優先のため日本が入手することは困難になってきていて、現在はモロッコだけが頼りの様です。それも何時禁輸されるか分かりません。牛糞や鳥糞を使う方法がありますが、それは既に捨てた道です。現在規模の農業に使えるだけの準備がありません。そんなことを調べるにつれ、グローバル資本家が地球の将来人口は5億人と言っていた意味が分かった様な気がします。陰謀論ならばそれがワクチンによる人口削減というのも理解はできます。

 このような状況に抗って、日本の農業を取り戻さねばなりません。ところが現状では高齢化の極みにある農家さんと、若手の労働力は外国人に頼っています。農は国の大本なり。大々的なプランが必要になりますが、果たして参政党に良い考えはあるのでしょうか?

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