国防を議論せざるを得ません
結局昨日は一日雨でした。そして昨夜また同じような時間に、当地は揺れませんでしたが、岩手県沖でM5.5が発生しました。現在の地震学では16日の福島県沖との明確な関係は説明できませんが、今日までの統計からみるとなお警戒が必要です。水や食糧などの備蓄はしておいた方が良いでしょう。
さて今朝は、お持ち込みの電話があり、開店早々から文庫をお持ち込み頂きました。ウチで買われたものがほとんどでしたが、転居されるそうで、これでまた常連さんが居なくなるのが残念です。150冊ほぼ大衆小説です。ほとんど買取値段は付かないのが心苦しいところ、少額ですが餞別の意味も含めてお渡ししました。
この週末は3連休で、21日の月曜日は春分の日です。開けてまん防も開けますので、21日は墓掃除に行こうと思います。東京から行っても、もうバイ菌扱いされることも無いでしょう。だいたいがこれだけワクチン接種が進んだにもかかわらず、世の中オロオロしているのには呆れてしまいます。この国の多くの人は、受け売りの情報に染まっていて、自分で考えることを忘れてしまっています。
そのような状況で、ウクライナの出来事をみていると、同情を禁じえませんが、ウクライナ庶民が2大勢力のはざまで酷いことになっていることについて、日本も他人事ではないなと思います。ウクライナの場合は、ソ連崩壊の独立のときに核兵器を手放したことが、今日の事態を招く結果になったとも言える象徴的なひとつの事例です。自衛の手段を他人任せにしておきながら自由経済の果実だけを求めた結果だと思います。
贈収賄にまみれた政権はネオコンの暗躍とアゾフ大隊に象徴される暴徒の思いのままにされ、それがために外部からの侵攻には正当性を与える隙が出来ました。傍から見れば、戦争ビジネスの草刈り場になっているとも言えるでしょう。人命が損なわれ難民が出ている惨状に、誤解を恐れずに申せばある種の茶番劇とも言えそうです。
しかし今の日本を振り返ると、笑ってはいれません。明日は我が身です。但し、それで短絡して今さら核兵器を持つのが正しいのかは分かりません。憲法にしがみついて銃弾1発でさえ撃つのを躊躇ってきた我々です。国防はおろか、エネルギーも食糧も他所任せのうえに、既に中共のミサイルに主要都市をロックオンされています。
ところで今、台湾進攻が懸念されていますが、今日の話はその伏線ではありません。今のところ、台湾を攻めても中共にとってはあまり得策ではないという話も聞いています。ロシアに放った観戦武官からの報告もあわせて研究されることでしょう。むしろ台湾をバックドアにTSMCを使って半導体産業を押さえる方に注力するのではないでしょうか?
そこで台湾よりも尖閣、沖縄の方が危ないかもしれません。今回、米国は核保有国とは戦わないと明言しました。つまり対中有事に於いて米軍は引いてしまう可能性を示唆しました。その背景で、核シェアリングなど日本が核を事実上持つことは、かえって米軍を引かせるための口実になりそうです。集団的自衛によって国防を維持するのが今日の常識です。それが無かったことがウクライナの悲劇という側面をみれば、自衛隊の自立とNATO軍への加盟など抜本的にあらゆる可能性を考えてほしいと思います。国連安保理が機能しないと判った今、国民ひとりひとりが目をつぶってはイケない問題でしょう。