トイレにご注意

 緊急事態宣言が発令し、7都府県に外出自粛要請を出して1週間余り経ちました。依然として感染者は増加していることと、要請の対象から外された周辺や地方の知事からの要望を受けて、緊急事態宣言が全国に及ぶことになりました。

 これは感染経路を追えない事例が増えていることに依る結果ですね。

 武漢から11月中旬に最初の感染者の報告が北京に上がってからもう5ヶ月が経ちます。この間、世界中に蔓延し多くの死者も出てしまっていますが、またこのウイルスの特性も多くの事例から分かり始めています。

 パンデミック化した地域では、医療崩壊が起きている点で、院内感染を防止する事が重要だと分かっていて、日本もその様に対策を取った筈でした。しかし、各地で院内感染が報告されています。

 患者を隔離しても感染が広がる現象に対して、海外では飛沫感染よりも接触感染が疑われる様になり、病院内の消毒を徹底的に見直したところ、やっと院内感染が収まってきたそうです。

 感染の約2割が飛沫感染で、多くは接触感染と分かって来ました。特にトイレは、感染者が蓋をしないで流すとミストが約9m四方に飛び散り、便座だけでなくドアや壁面などほぼ全て汚染されてしまいます。壁に付着したウイルスは少なくとも5日ほど感染力を保持しています。

 また海外での集団検査では、数を捌くため毎回の消毒が疎かで、検査場で次々に接触感染が起こっていた様です。最悪なのは、PCRは陰性なのにウイルスを持ち帰って広めてしまった様です。

 また、もっと深刻なのは、PCR検査では通常の風邪コロナウイルスも武漢コロナウイルスも同様に陽性反応が出る場合があると言う現実。この様な現場の専門家の声が一切表に出ないまま、検査数の議論が為されているのはたいへん寒いです。

 さてはともかく、接触感染に気をつける、スーパーの買物カゴとか、ATMのタッチパネルとか。そして公衆トイレには入らないことです。その意味で外出自粛は効いてますね。そして手洗いとうがいを重ねて心がけたいと思います。