感染症が世界を変える
日本国内の感染はじわじわと増加傾向が続いているものの、日々同数程度の回復者もありクラスター対策が一定の効果を上げてきたと思われます。一方で、世界では特にヨーロッパ、イラン、アメリカ西海岸など感染者が急増しています。アマゾンの奥地など南半球にも広がっていますので、終息にはなお時間を要することになりそうです。
ここまで感染が広がってしまいますと、将来の人類はほぼ全員がCOVID-19の抗体を持つ結果に成りそうです。罹っても生き残った系譜や、近い将来にワクチンが開発されたならばその接種を受けた系譜など。どうなのでしょうか?
興味深いのは、アメリカの動向です。日本とは違いアメリカでは健康保険の加入が随意ゆえ、無保険のため高い医療費を賄えない人々が少なくないのですが、今回、流行防止の観点から保険に加入していない感染者にも手を差し伸べねばならなくなっています。
硬い表現をすれば、新自由主義の「個人の自由と自己責任」という考え方は、社会的に通用しませんよと言う事に他なりません。まるでペストの流行で、当時の王侯貴族も庶民も疫病の前には等しく無力であった様に、パラダイム変換を促されている様です。
この感染の先にはルネサンスがあるのだろうと思います。