さようなら、安倍さん

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 少し降ったり止んだりで、店頭の展開はミニマムにしています。天も涙しているのでしょうか?安倍元首相の葬儀が増上寺でおこなわれています。献花に訪れる長蛇の列が続いています。これまでの政治的言動に賛否はあるでしょうが、その事績は大宰相として歴史に名を遺すことになるのでしょう。

 我々のような一市民には解り得ないその生い立ちからの生涯で、その立場から見て最善を尽くされたものと思います。外交センスは誰もが認めるところでしょう。一般にたとえ敵であっても亡くなればもう今生の因縁から解かれて、等しく死を悼むのが大和魂です。ましてや長らく国民の代表をつとめた方です。論戦を交わしてきた野党議員こそかえって虚しいのではと推察します。ご冥福をお祈りいたします。

 それから今回の銃撃テロに関しては、統一教会絡みのとばっちりだったという報道や、いや実はビルから狙撃されたんだという政治的暗殺を示唆する陰謀論もあり、真実は決して表になることは現時点では無いでしょう。この闇に突っ込むことは控えた方がよいと聞きますので詮索はやめようと思います。

 さて政治は今、参院選の与党圧勝をうけて改憲勢力が多数という文脈でマスコミが大きく取り上げています。加えて安倍元首相の成し得なかった御意志というお飾りまでつきました。異口同音にマスコミが唱えることはおおよそ疑わしいのがこれまでの政治です。郵政民営化しかり、民主党政権誕生しかりです。

 改憲の目的は、九条ではなくて緊急事態条項と言われています。いまワンワールドを目指すグローバル金融資本家たちによる共産主義的手法がダボス会議などで明らかにされているなかで、おそらくは外圧によって改憲が求められているのでしょう。先日、カナダのトルドー首相が、フリーダムコンボイに対してまるで共産国家のような戒厳令を首都オタワに敷いて物議を醸しましたが、今回の改憲には同種の懸念があります。

 このコロナ禍では、民主党政権時に成立した新型インフルエンザ特措法の縛りによって、海外の感染症対策と同調する施策が取られてきた訳で、当初より被害の少ない日本において、海外のワクチンで低減したという状況以下だったにもかかわらずワクチン一本道の対策を強行したのは、この特措法がWHOに従うことを命じたからに他なりません。そして今後もし、緊急事態措置を憲法に制定することになれば、より強固なロックダウンやワクチンの義務化などが可能になるでしょう。

 現憲法に数々の問題があることには違いないでしょう。しかしながら、緊急事態条項については、日本人の国民性を鑑みてやり過ぎにならないようにお願いしたいです。別に強制しなくても、みんなちゃんとやるどころか自警団まで出る国民性です。憲法に制定することで、事実上は国家主権を海外に明け渡すことにならないか、その方が懸念されるのでした。