足で探す本
今日は持ち込みが重なって、特に時代文庫の新しいところが沢山入りました。明日以降、棚と入れ替えていきますのでワゴンの方もお買い得になると思います。さて今日は福島の地図はないか探しに来られた方がいました。この辺ですと赤羽のダンまで行ってあるかどうかです。
用途を伺うと、来週行かれるのでとの事。スマホの地図で十分ではとお答えしました。ご年配の方は、せっかくスマホを持っていても電話とせいぜいメールしか使っていない方が多いですね。例えば、たまに麻雀の本を聞かれますが、用途は役と点数計算表です。それもスマホで一発ですし、プリントアウトすれば本を買う必要はありません。
その様に、わざわざ本を買う必要のないご案内をすることが多くなりました。その一方で、電話でお問い合わせがありましたのが、国会図書館の電子データは存在して閲覧は可能なのですが、実際にその本を入手したいという件がありました。大正14年発行で400頁を超える新書判サイズの並装と画像データから見て取れますが、外観や内容的にも傷んで捨てられていく典型かと思われました。
同業の目に止まれば、「日本の古本屋」に登録されるのでしょうが、おそらくは雑本の山に紛れて潰されていったのでしょうし、そもそもの部数も少なかったと思われます。国会図書館の他には、東大に1冊、京大に2冊しか見当たりません。
組合本部会館の即売展などに通って見つける他はない様に思いましたので、そうお伝えしました。ネットをチェックしつつ足で探す本ということでしょう。