クラッシュ&ビルド

 日中、風の強い1日でした。生暖かい温風で、気温も高め、来店される方の第一声は皆「今日は暑いね」でした。今日から東京もGo To トラベルキャンペーンに参加できるとなりましたが、明日からの連休を読書で過ごすという方の来店が目立ちました。

 さて連日の話題ですが、デジタルについて。今、ドコモ口座の事件などから不安を感じる方も多いと思います。ここには現段階で、国際犯罪の可能性が否めないと聞きます。おそらくは米中抗争と無縁ではないのだろうと感じています。ですが、ここは全体として前に進めないといけません。国境のないサイバー空間においてセキュリティを高めるには、社会体制に親和力のあるファイブアイズに参加することが理想です。サイバー上の集団的安全保障ということです。

 リアル社会では、日米安保と国連という集団的安全保障が日本を守っています。それと同様です。しかし特定秘密保護法が安倍政権で整備されるまで、日米安保があっても米軍と情報共有できなかった経緯があります。法制化の過程では、仲間で集まると逮捕されるとか、世間に嘘が流布されました。主に立憲民主党や共産党が反対していたと記憶します。

 話をデジタルに戻すと、マイナンバー制度です。個人を特定する個人情報として、国民総背番号という議論は古くからありましたので、旧民主党政権時に実用性の低い形に変容したものが制度化された経緯があります。そのためカードも普及せずに今日に至り、このコロナ禍でお金を配るにもあまり役に立ちませんでした。

 自分が自分であることを証明するのは案外難しいものですが、サイバー空間では尚更です。日本の場合、戸籍は漢字で記録されており、呼び方を変えることは問わない制度です。坂本龍馬が「りょうま」なのか「りゅうま」なのか、要はどっちでも構わない文化なのですが、これは姉に宛てた手紙から「りょうま」と仮名書きがあり一応決着しています。要はひとりが何通りにも呼べてしまうので、マイナンバーを割り振ることは大変有効です。

 そこで昨今のマイナンバーカードのキャンペーンがあるのですが、これは如何なものかと思います。今更、物理的カードが必要なのでしょうか?カードを発行しても番号は人に教えないで下さいなどと変な仕組みになってしまっているので、普及しなかったのですが・・・。運用上の法整備が旧民主党政権の負の遺産と言えるでしょう。

 システムのリニューアルに携わる人の場合、一般論として成功の鍵は「旧システムを捨てる勇気を持てるか」にかかっていると言われてました。改築で済めば良いのですが、理想は解体して更地から建て直せという事です。今日まで投資運用してきたコストは捨てろという事です。平井デジタル相にはその様な意気込みで取り組んで欲しいと思います。

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