ワクチンで集団免疫は出来ません

 今日も暑い一日でしたが、商店街は週末の賑わいが戻って来ました。それもご年配の方の姿が目立ちます。ワクチンを打ち終えて安心して外出しているのでしょう。60代以上の死亡リスクの高い世代に打ち終えたならばもう、集団接種はやめてもらいたいものです。

 安心されている方には水を差すような話ですが、過去、ワクチン接種による集団免疫で病気を撲滅した例は、世界中どこを探しても見当たりません。今回の世界的な接種でそれに成功するのであれば、最初の事例ということになります。ところが既に、重症化は防げても感染がなくなるわけではないとアナウンスされている通り、集団免疫は幻想に過ぎません。

 そもそもG・ヴァンデン・ボッシュ博士によれば、①パンデミックの真っ只中での予防接種、②簡単に変異するウイルス、③最終的には世界人口のほとんどが接種、④ワクチンではウイルスの複製を完全に止められない、という4つの条件から、変異に次ぐ変異を追いきれずにやがて惨事を迎えるかも知れないと警告されているのです。

 ですから理想は、現在の社会的な感染症対策は一切止めてしまって、ウイルスが振る舞うままにやがて弱毒化していくことを待つのが良いのでしょう。人流や飲酒の制限、ワクチン、そしてPCR検査はあまり意味を成しません。一般家庭の常識的な風邪対策しかありませんし、発症した患者に対して直ちに地域医療に対応していただける様な仕組みが必要です。日本は人口の0.002%しか発症していませんので、インフルエンザと同様にまず町医者で診てもらえれば医療崩壊もありえません。

 オリンピックを前にして、今日の東京では1410名、全国では3800名の新規感染者が出たと感染拡大を喧伝するニュースが流されています。実際は陽性者数というべきで、PCRのCt値を動かしていますので信頼性の低い数値ですが、まあ実数だとしても、感染力が増して反面、弱毒化していくのが理想ですから、感染拡大とされる数字自体にはそう悪いことはありません。重症死亡の推移を見ないとダメです。

 そんな状況の中、最近改めてヴァンデンボッシュ博士から、次善策の発信がありました。つまりワクチンを使うのであれば、弱毒化した生ワクチンの方が良いだろうと言うことです。その方が、自然に感染拡大した場合に得られる集団免疫に近い状況を作れるだろうという、至極もっともなご意見です。