百分の1則

 朝から断続的に降る雨の一日になりました。日中の商店街に人影はまばらです。さて昨夜は、武田先生のライブ配信とズームによる質疑応答に参加しました。ひと言も聞き漏らすまいとして、メモを取りながら専ら聞いているのが最近のスタイルです。

 もともとノートなど取らずに授業に集中するのが子どもの時の勉強スタイルでしたが、最近では相手の話がうわの空になって思い立ったことをついつい考えて、肝心なことを聞き逃すことがままありますのでメモを取るようにしています。さらにはアーカイブの動画があがるのを期待して、その場は聞き逃してしまいがちになりますので。

 良くも悪くも年齢を重ねることで、大脳を占める情報が増えたため、かえって聴くことに集中できなくなったと思います。殴り書きのメモですが、見返してみると考えが深まったり、新たな疑問が出てきたりとなかなか面白いです。

 昨夜のテーマは、食と健康についてサイエンスの視点からの話題でした。その最大の結論は、現在使われている食品添加物や農薬については、その使用においてまったく問題が無いということでした。現在懸念されている代表的な化学物質について個別に解説して頂いたうえで、結論の出ない遺伝子組み換え食品を除いては、一日摂取許容量ADIつまり無毒性量の100分の1則で守られているということです。

 これまでも虎ノ門ニュースなどで度々解説があった1/100則でした。なお食と健康を考えるうえで大切なのは、自分たちは日本人であること、そして、命をいただいていること、その根本を忘れてそこから外れると危なくなるということでした。例えばアルコールについて、欧米人はほぼ100%が分解酵素を持つのに日本人は持たない人が44%もいたり、食べ過ぎやダイエットということは、食に対する感謝が欠けた結果というお話しでした。

 そもそもニンゲンは、甘いものなど食べてこなかったので、ケーキやクッキーやデザートなどはもともと要らないのであって、それが中毒の原因にもなる訳です。中毒性の傾向があるものとは、カラダに適量が分らないことであり、もともと大昔には手に入りにくかった砂糖や塩、油などを前にすると、今あるうちに食べなきゃとなって中毒性になるそうです。

 今回は総論を足早に語って頂きましたが、やっぱり流石の武田先生の講義でした。