ポン酢しょうゆのあるところ
昨日は休みを頂きまして、武田邦彦先生の「幸せ砂時計村」座談会に参加してきました。もともとは自閉症気味なので、人の集まるところは苦手でしかも発言する場であると予想されましたが、先生が来られるので意を決しました。参加者は3~40人ほど、女性の方が多いのは先生の発信が庶民生活に根差しているからかも知れません。
きょうのテーマは、幸せの4階建てという日頃先生が提唱している幸福論の、2階部分についての講演と討論でした。月並みの生活を確保できたうえでの仕事観、金銭、欲望のコントロールという内容でした。先生がちょろっと口にされたフェヒナーの法則は知りませんでしたので、あとで調べて勉強になりました。
要は欲しいものが満たされると、次にはそれ以上の刺激を求めるという人間のサガについて、感覚を数値化したフェヒナーの法則からもわかる通り、際限がないという事を知っておいて、たまには不味いものを食べるとかして感覚をリセットするのが知恵ということです。
そのような話を聴いたうえで、グループに分かれて議論し発表するという流れでした。そこでは別にその話でなくとも良いということでして、席の近い3人で雑談を共有したのでした。だいたい自分が幸せになるという概念はとっくに捨てていますから、そういう意味では場違いなところに顔を出してしまい迷惑だったかも知れません。
人生100年時代と言われて、先生が常々仰るには、人は文学によって人生を倣うのに、そもそも50歳以降の人生を描く古典文学が存在しないことが問題とも言われていました。先生はそれに45歳で気が付かれて、ギリギリ準備できたということです。ここに来ている方は幸せですね。一方で既に半世紀を過ぎてなお、人生一兵卒、特攻精神の身には余りある話でした。