ワクチン禍に巻き込まれる国民

 今日も朝8時から店を開けてみました。火曜日は商店街自体が定休日のこともあり、あまり人出は期待できませんが、通勤通学の方には珍しく開いていることをアピール出来たかも知れません。たまたま仕事で通りかかった紺のスーツの若いOLさんに、岩波文庫の源氏物語をお買い上げいただけたので良しとしましょう。

 さて、本家に法事があることもあって、地方に住む親族から電話がありました。皆、東京の生活を心配しています。兎角、災害の報道などは酷い状況を切り取りますので、緊急事態宣言下であっても電車は動いていて見掛けは普段通りの生活があることは想像できないのでしょう。そしてワクチンはもう打ったのか?と聞かれるのでした。

 政府とマスコミは、早急にワクチンを普及させれば収束できると信じて、あたかもゼロコロナにはワクチン1本道という大キャンペーンを展開しました。全国的にはいまだにそう信じ込んでいるのでしょう。しかし、すでに海外では、変異株に効きが悪いなどの報告があったにも関わらず断行した結果、接種済みの方が安易に行動すれば感染を媒介する状況にあります。

 そもそも変異自体、感染したワクチン接種者の体内でも起きるでしょうから、ワクチンを普及させればさせるほど変異のスピードやワクチン耐性株の出現に拍車がかかるのではないでしょうか?ハナから危険を指摘するウイルス学の専門家を軽視した結果が、この冬に現れると懸念しています。感染が蔓延しているところで、変異の激しいウイルスに対してのワクチン集団接種は禁じ手です。

 何度も指摘した通り、もともと日本は海外で最初にワクチンの効果が出た状況よりも軽度な感染状況でした。英米などがワクチンを使った状況よりも、人口あたりの感染者数が低かったわけです。最新の研究では、日本人のT細胞にはもともとコロナウイルス一般に免疫記憶があると知られましたが、そうでなくても感染状況から類推できたわけです。

 従前から話していた通り、日本人はもともとワクチン接種済みと同じだったのです。それもワクチンの特異な抗体による液性免疫ではなくて、自然免疫および細胞性免疫を中心に交差免疫が機能している最強の状況でした。ところが今回のワクチン接種によって、その最強の状況が崩壊しつつあるのではないかと懸念している訳です。

 ワクチンの場合、旧株に効果がある特異抗体を作るのが目的ですが、ボッシュ博士によればその特異抗体が勝ると従前の免疫が失われる可能性が高いと指摘されています。つまり現在のワクチン1本道の政策は、多くの日本人が元々保持していた免疫力を手放す結果になるだろうと予想できるのです。

 政治というものが利権を調整することに否定しません。まず選挙に勝たないと始まらないので、票田を作る結果として族議員が存在することも民主主義のコストかも知れません。しかしながらこんな素人でさえ思い至るだけの情報があり、専門家のなかでは議論もあったはずで、それを政策に考慮できなかったとすれば、まさに日頃から利権に溺れてあるいは圧力に屈して政治が機能していない訳です。

 それはワクチンに限らず、東京の医療体制やイベルメクチンのことなど、このコロナ禍で政治家がよそ見をしていることが、国民の命を守るという国政の一丁目一番地で露呈しているのが大問題なのです。