青江三奈のレコード

 まず朝イチは歯医者へ。先週、蕎麦を口にした時に、ゴロリと奥歯が取れてしまい、先生との都合で今朝の予約でした。レントゲンの撮影データからおよそ7年前の通院以来です。当時通って、細かい作業が超絶に手際良かったので、一週間我慢してでも見てもらったのでした。取れた部位はさらに昔、おそらく10年以上前に別の歯科医でそれも手際良く治療してもらった場所でした。虫歯を削ると自前の部分がほとんど残らなかったのですが奇跡的に処置してくれたことを覚えています。もうダメかと諦めていましたが、持参した取れた奥歯は無事にセメントでくっ付けていただけました。

 さてお次は神保町へ。昨日、電話を頂いたのは、我楽多市展で青江三奈のレコードを買い忘れたという事で、神保町のK書店まで届けて欲しいという話です。80代男性、青江三奈も集めている文学愛好家で、某文豪の記念館でもお勤めの経験があり、神保町にも詳しい訳です。指定された書店さんには迷惑な話ですが、そちらでまたお買い物されることを期待して、引き受けたのでした。

 その男性、電話の声は溌剌とされていて、とても高齢者とは思えません。ウチの亡くなったオヤジの世代です。おそらくは右肩上がりの人生、そういう世代です。ちょうど先の東京オリンピックあたりから社会に出て、オイルショックや米ソ冷戦、円高などを経てバブル経済破綻前後でリタイアされた世代です。戦後復興の次の世代ですね。昨日より明日の暮らしが良くなる夢のような毎日だったでしょう。米ドルの覇権とともに歩んだ世代ですね。

 実は個人的には、いちばん厄介な世代だと思っています。右肩上がりの人生で、何でも思い通りになると錯覚している人が多いのです。そしてある程度の蓄財に成功している方が少なくありません。そこで、この世代には自由気ままに散財してもらい、経済に貢献していただくことが僕の願いであり、また付き合い方です。

 さてK書店さんにお願いしてレコードを託して、古書会館で市場の売り上げを受け取ると、戻って店を開けます。ところが、、、電車を2駅ほど寝過ごしてしまい、開店も遅れてしまいました。。。