レコードとDVD

 今朝は川向こうに車で出かけて、LPレコードとDVDを引き取って来ました。LPのうちジャズの何点かは頑張って高く評価しました。ジャズのレコードは本に比べても価格が安定していますので、大変ありがたいです。

 本については、特に一般書の古本は値崩れが酷くて、古本屋さんのチカラではもう、どうにもならないと思います。日本経済の低調も大きいですが、その本質は出版界全体からの影響が尾を引いている状況でしょう。

 つまり、西暦2000年辺りでの新刊の出版事情が、巡り巡って今、古書業界に反映しています。当時の大量出版が、そのまま大量に古本として流入して来ると値崩れが起こります。古本屋の数が減ったのでそれも相場の下落を助長させます。

 震災も大きかったです。あの日を境にして、日本人の価値観が大きく変わったと思います。読書に対するニーズも変わりました。

 そして近年のスマートフォンの普及が活字離れに拍車をかけていますし、フリマアプリの登場で消費者間の取引が伸びています。ウィズコロナ、ニューノーマルは一層のデジタル化に向かうでしょう。

 そんな状況において、商圏のグローバル化が進みましたので、古物取引においての古本の位置付けは、日本語という縛りがある分、例えばフィギュアとか、レコードとか、美術品とかの商圏とは比べ物にならない小ささとなります。実際にガンプラなどをヤフオクに出品すると中国系のバイヤーが高額落札される状況です。

 やがてこうなる事は分かってはいました。ですからなるべく本以外ものも引き取る様にして参りました。しかしながら自らが主体的にものづくりをしている訳ではありませんし、ガンプラの専門店やレコードの専門店に鞍替え出来る訳でもありません。

 ご縁のある品を、あれこれと捌いていくことでしのぐしかありません。本以外の物も買取りのご相談に応じていますので、宜しければご連絡くださいませ。。。

 

時事問題

前の記事

超限戦
雑談

次の記事

店休みました。