利権の渦

 それほど極端には冷え込まなかったなと思いきや、午後になりパラパラと降り出して、やがて冷たい雨の日となりました。それでも風がないのが救いで、外の均一ワゴンを出したまま営業できまして、やがて日没とともに雨も降り止みました。昨夜の話では雪が積もるかもしれませんでしたので、上出来でした。

 今日は開店時間を目指しての持ち込みから始まりました。先日来二度目のお持ち込みですが、今回も同様に辞書類です。毎度たくさん購入される常連さんですので、しっかり値踏みしたいところですが、辞書類は特別なものを除いて、定価の割には高価買取にはなりません。近頃はスマホの翻訳ソフトなども優秀ですから、語学の辞書はめっきり商品力が弱くなりましたし、一番いけないのは古語辞典です。高校で買ってそれ程使われないまま放出されますので、街の古本屋ならば何処でも大量にストックする羽目になります。

 今回は哲学辞典がありましたので、そこだけで値踏みした感じの結果になりました。これとてそれなりの売価で値付けはしますが、足の遅い商品ですから何時になったら売れるのかわかりません。その為、売値に対して買取値が振るわないのは、売れるまでの棚代がかかると言うことです。そんな弁明をしながらの値踏みにご理解をいただけたのは幸いです。

 さて米国では今、赤(左派)による赤(共和党)狩りが始まっていると聞きました。大統領が呼び掛けた1/6の例の集会に参加した人は、会社から解雇されたりしているという事です。また大統領のTwitterが凍結されたばかりか、GoogleやAppleはTwitter以外のSNSアプリを排除して、自由な言論空間が事実上制限される状況になっています。まるで共産圏です。

 そこで思い出すのは日本の2チャンネル。この掲示板に書き込まれた誹謗中傷について、裁判所は運営側の責任という判決を下しました。しかしその後は法制度の見直しがあり、今では運営に責任は無いことになっています。運営側に検閲させるとなると憲法の保障する言論の自由が損なわれるからです。

 今回のTwitterの件は、一つに検閲の権利があるとすればパブリッシャーとしての責務が生じること、二つには独占禁止法の理念に抵触するのでは、という問題を孕んでいることは誰の目にも明らかでしょう。米国内では、左派による治安維持法まがいの言論統制が始まっていると見て相違ないでしょう。アンティファによるファシズムという倒錯した状況です。

 その一方で、対台湾外交は米議会の意向が強いこともあり前進させる構えですので、米国は分断とねじれが始まっています。現在の株価はワクチン後の商況回復と、それもK字回復を含んだ思惑で好況ですが、一寸先は闇です。その点、複雑な米中関係の動きに日本の現政権は対応できているのか心配です。ただし過度な政権批判は、マスコミが作り出した幻想かもしれません。なぜなら携帯料金値下げということで、マスコミの大スポンサーをいじめる政権だからです。。。

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