風と共に

 日中は風が強い日でした。しかし生温い風で、11月は下旬になろうかと言うのに今日も温暖です。風が強いと店頭のワゴンは砂かぶりしてしまいます。明日の開店一番は、ワゴンの文庫の乾拭きからになりそうです。

 今日のご来店では、「日本の古本屋」の当店出品へのお問合せがありました。お出掛けのついでにお寄りになり、ご購入いただきました。ありがとうございます。なお、留守ガチですので、遠方からお越しの際は事前にご連絡いただけると助かります。

 さて、珍しかったのは「杉浦日向子ありますか?」と、美しい日本語を操る白人女性のご来店でした。よく店の前を通る様ですが、初めてです。ちくま文庫を1冊お買い上げいただきました。

 豪州ご出身だそうですが、昨日、日豪同盟を話題にしたこととは無関係です。。。

 日本は本が安いと仰います。それもそうです。ここ20年、日本のGDPはゼロ成長です。悪夢の民主党政権や度重なる消費増税によって庶民の可処分所得は削られる一方でした。他方、欧米諸国のGDPは2倍から3.5倍、チャイナに至っては10倍以上の成長です。

 オーストラリアのマックの時給は、高校生でも2400円だそうです、、、言葉が返せません。

 日本は政治家からして、金融財政政策の本質を理解していません。多くの政治家先生が勉強不足です。そして一般国民も資本主義の何たるかを教えられていないため、不動産バブル崩壊後に反省ばかりして消極的になり、打つ手を誤ってしまいました。

 ところで、だからと言って世界のやり方が正しいとは思いません。ハッキリ言って現在の資本主義は、よく言えば共同幻想、悪く言えば詐欺に他なりません。そこそこにしていれば実害は表面化しませんでしたが、MMTという詐欺を正当化する理論が出現しました。

 現実は有限の世界です。地球1個を超える様な資源は存在しません。ところがお金だけは雪だるま式に増え続けています。例えば、最近はコロナ対策でジャブジャブとドルが刷られています。一歩間違えば、ガラガラと崩れる砂上の楼閣が現代社会の実態でしょう。

 また、一党独裁のコントロール下にあるチャイナ経済ですが、ゆえに真の自由経済ではありませんので、市場原理が働いていません。歯止めの効かないMMTもどきを絶賛継続中とも言えるでしょう。もうやりすぎだと思います。一帯一路などという謂わば版図を拡大することで釣り合うのではなくて、内需で整合性を取れないと危ないです。近い将来、チャイナ発で世界経済は御破算になる様な気がしています。

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