利権至上主義

 先日、IOCのコーツ副会長がコロナの感染拡大いかんにかかわらず東京オリンピックは開催すると発言したという報道が駆け巡りました。既にパラリンピックの方はリスクゼロが見込めないとやりませんと発表されていて、事実上ほぼ中止であろうと思われていたので、コーツ副会長には違和感がありました。

 すると今朝になって、バッハ会長から最終判断をするのはまだ早いとの発信がありました。コーツ氏はこれまで開催にむけて調整に尽力してきているので、その勇み足をフォローする形です。

 いずれにせよ中止は止む無しだろうと思います。中止を決断しないのは、この冬のボーナスも貰おうと実行委員会が画策しているとのウワサもあります。もし本当ならホント阿呆らしい事です。これでアスリートファーストとはもう笑えません。

 くだらない権謀術が多すぎます。特に欧州人は食えません。CO2の排出権をめぐる京都議定書なんかは最たる例です。真面目に数値目標に取り組んで結果を出しているのは日本だけ、たった1国です。温暖化ガスが原因でないことは皆わかっている中で、アメリカは誤魔化さずに脱退したのは良いとしても、ドイツやロシア、中国などはゴールポストをうまくズラしてまんまと排出量削減を逃れたのでした。

 政府もマスコミもカラクリを明かすことなく、事実上は交渉に失敗したことをおくびにも出さずに、目標クリアにむけて次々にCO2排出規制をはじめたのでした。あのね、二酸化炭素を出すなって言うのは、息をするなって事と同じなのです。生きるな!ってことです。その後、各国が経済成長するなか、案の定、日本のGDPは横ばいになってしまいました。

 そうまでして削減目標をクリアした日本ですが、世界の総排出量のわずか1.8%だけしか貢献していません。日本の様なもともと効率の良い国がそこからいくら努力しても、全体から見れば意味がないのでした。

 ヴィジョンもなくただただ利権に群がっているのが良いというのが、日本側に棲息していますから仕方ありません。レジ袋はその二の舞ですよ!!!

雑談

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