生きてこそ
九州地方全域に爪痕を残して台風10号は去りましたが、今日はまだ台風の影響で飛来する雨雲による断続的な雨に祟られてしまいました。ほぼ開店休業状態で、おかげで少し店内整理が進みました。
政治の世界では総裁選を飛び越えて、菅氏の組閣と政治スケジュールがいろいろと取り沙汰されている様です。おかげで野党の方の合流新党の話は霞んでしまいました。そしておそらくは労働組合主導の政党はだんだんと先がなくなるでしょう。
自民党のなかは、無派閥の菅氏を主要な派閥が支える様な形になっています。アベノミクスの継承と言いつつも、横浜みなとみらい、ふるさと納税、携帯電話料金の引き下げなどなど実績を残してきた方ですから、独自の秘策が準備されているのでしょう。年内とも言われる解散総選挙ですが、その辺からの政局に注目します。
さらに外圧の影響を考えねばなりません。米国であっても1枚岩ではなくて、歴史的に見ても、開拓精神のまま西進する流れと自閉症的モンロー主義の相克にあります。チャイナ内部でも中共ゴリゴリではない様です。米中共々、国内外の「共産主義」とどう向き合うのかが課題です。
戦後、自らの背骨を見失っている我が国は、地政学的には米中対立のど真ん中に置かれているわけで、双方と深い関係にある点で、今後の政局にその影響が顕著になるのでしょう。
青山繁晴参議院議員が「国家観と歴史観」とよく口にされますが、多くの政治家、官僚などにおいても喪失しているわけで、自立しない精神状態で米中対立の渦中に巻き込まれて来た現状では、米中のあいだで上手く立ち回るのは困難な気がします。
巻き込まれるのはいつも庶民です。10年20年は世の中が定まらないのを前提にして、生き残るのみです。