焼畑農業

 緊急事態が明けて最初の週末となりました。昨日からの晴天を引継ぎ、今日も良い天気でした。商店街も朝からずっと人の波が絶えませんでした。活気が戻ってきた感じです。

 しかしながら多くの古書店はなお休業要請中です。東京都のデスロードマップにより、解除は週明けの予定です。

 ウチはこの緊急事態中もほぼ休日も返上して、後半は時短ながら、ずっと開けてきました。4月から5月にかけて、多くの方にご来店いただきました。新刊書店もない図書館も閉まっているブックオフも閉まっているテレビはつまらない行く宛てもないという、ナイナイ尽くしの暇つぶしに利用頂けて良かったです。ネットの方も、昼夜に関わらずいつもにも増してご注文がありました。

 今週はホッとしてか、ジワジワと疲れています。月曜からご来店の波もピタッと止まりました。今日もコロナ前の週末に及ばない結果でした。忙し過ぎましたので、ちょうど良いかもしれません。しばらくタラタラとします。

 さて世の中、これからが大変です。次の感染爆発に備えつつ社会活動を回復しないといけませんが、テレワークやリモート云々によって新たに分かった事もあり、もう前には戻れないかも知れません。

 戦後75年積み上げてきた物が、コロナ禍で混ぜっ返された感がします。後の歴史学では、コロナ禍を利用して人為的に古い文明を破壊したとされるかも知れません。それほど勝ち負けの、つまりコロナのお陰で急成長する産業と終了する分野がクッキリ現れそうです。生き残りに、大きな価値観の転換を迫られている感じです。

 そういう意味では、先日の日産自動車の大赤字記者会見は見るに耐えないものでした。大鉈を振るう割には、未だに中国依存であるし、どんなモデルを何台作るって話しか聞こえてきません。

 もう、GAFAが車を作る時代です。日産には21世紀の話をして欲しかったです。言ってる場合じゃないのは分かりますが、、。

 と、人のことを批判しても始まりません。焼け跡に何を植えるのか、考えねばなりません。

 古本屋は無くなりません。無くなりませんが、もう、主な古書店で十分だと思っています。今回、ウチは開けてたって、来店されるのは圧倒的に中高齢者でした。従来より主張している通り、作家が万年筆でないなら本も電子書籍で十分です。平成以降の著作は大方がもう古本屋の商品にはなり得ないと思います。

 オンラインで授業するとか、今の子どもは教科書も電子化でしょう。タブレットが配られたら早いです。図鑑も3Dですよ。英会話はネイティブの動画ですよ。その子らが好んで紙の本を買う大人になるとは到底思えません。

 たとえ紙媒体が生きていても、メルカリなどのスマホアプリでの売買がメインになり、中古品はますますC to Cが主流になりそうです。

 骨董屋としての古本屋は、従来にも増して喜ばれるでしょう。それはしかし、神保町界隈など限られて来そうです。あるいはオークション等ますますインターネットの世界です。このコロナ禍で、明らかに事態は加速されます。一代限りとして、店舗形態をこのままやれる所まで行くのか、考えどころです。。。

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