Admiral Togo

 昨日は、夕方より雷が鳴り、現在深夜ですがまとまった雨となりました。朝には晴れる様ですので、開店には支障ないでしょう。連日の高温が少し落ち着くと有難いです。

 このところ持ち込みもあり、相変わらず通路を埋める荷物の整理が進みません。しかしながら、店売りで回転が良いものは中々入らない状況です。

 市場が再開しましたので、仕入れに向かうべきでしょうが、欲しいところは新しめの、あるいはピンポイントなので、山で買うのが憚れます。

 伊岡瞬、柚月裕子、東野、、、辺りの新作がすぐ売れてしまいますので、なんとかしたいです。加えて最近は、詩集が若い人に良く売れています。その辺もうまくキャッチアップしたいです。

 先日、時々お見えの方で、かみさんには捨てろって言われたけどと遠慮がちに持ち込む方がまた見えました。終戦時は南京で小学生だった方です。来店時にはよく当時の南京の話などを伺う様にして、参考にさせて貰います。

 あの事件がでっち上げなのは、資料を通じて確認済みですが、お話から当時の現場での空気感が分かってきます。世間ではそう話す場もないので、嬉しそうです。

 持ち込む本は色々ですが、光人社NF文庫の新作がいつも入っています。軍国少年の残党め!と言ってあげます。この世代は往々にして、軍国国家の高揚感が忘れられないのです。

 赤紙で戦地に飛ばされた一般人は本当に大変でした。言葉もありません、頭が下がります。但し、士官や軍の上層部という意味で、昭和の軍人は威張っている印象の人が多くて、あまり好きになれません。

 一方で、東郷平八郎の肉声が残っていますが、まるで笠智衆ですよ。温厚柔和です。だから多分、日露戦役後に新たに軍人になった方々は先輩の偉業を傘にして威張っていたと思います。

 今の政治家のテイタラクを見ると、戦前の日本も悪くないという話に、特にこの世代とはなる訳ですが、そもそも明治以降に失ったことを考えるべきであり、東郷さんの様な江戸時代の教育で育った人物に注目したいです。

 東郷平八郎は昭和11年に没しています。日露戦役世代が世の中から消えて、昭和の軍人の暴走もあったかと感じます。もっとも、東郷平八郎とはいえ、子どもには少々甘くて、ゆかりの書画骨董のうちには息子が目を盗んでは売り払っていたものが少なくないのは有名です。

 親が偉大すぎるっていうのもまた、可哀想なことです。

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