小説家の心意気
ベストセラー作家の百田尚樹氏の新作「カエルの楽園2020」が話題になっている。緊急事態宣言以来の自粛生活を元気付けようと、「小説家である私にできることは、小説を書くことくらいです」と無料サイトの小説家になろうに投稿されました。
その行動力と柔軟さには、ただただ頭が下がります。
そしてまた、この様な無料サイトの存在を恥ずかしながら初めて知りました。出版という事業の中で、紙の本の世界が無くなる事はないと思ってはいますが、今回のコロナ禍に直面して、テレワークやオンライン授業の普及にともない電子書籍の活用が進むのは間違いないでしょう。
今、タブレット端末が再び脚光を浴びています。子どもに今からPCを与えるよりも簡単にオンライン授業を整備できる様です。教科書などはあっという間に電子化するのではないでしょうか。その世代が大きくなって、紙の本を好んで読むとはとても思えません。専門書などは兎も角として、大衆小説の文庫本などはそのうち消え去るかもしれません。