新刊書店が消えて逝く
昨年秋、近くのスーパーの2階にあったチェーン店の中堅新刊書店が無くなり、地元の方々はついに本屋が終わった感に陥っています。
そのため普段はお見かけしない母子連れのご来店が増えている感じですが、残念ながら新刊書店とは差別化して品揃えしてますので、目的のお買い物は叶いません。
紙の本、活字の本の商売はホント厳しいと思います。そもそもが昔から赤字事業です。雑誌の売り上げで書籍の赤字を埋めて来たのが出版界の慣例でした。文化事業といいますか、そういう面もありますから儲からないからといって辞める訳にはいかないという事があったかも知れません。
そんな中、掛川のほうで個人の新刊書店が新規出店する話を耳にしました。取次さんと上手く付き合ってらっしゃる様子で、その人間力の為せる技かと思います。絵本を核にされているみたいで、そうでないと成立しないなと感じます。
各々の本の性格をみて、情報媒体とみるかコレクショングッズとみるか。つまり情報なのか物質なのか。情報はあっという間に消費されます。モノとして持ちたい物の方が物販としてはやり易いです。
古本屋としましては、過去の古い情報に値踏みしつつ、骨董的価値も見つめています。その見極めを大事にしたいところです。