とうとう提訴されました。
参政党ならびに神谷宗幣氏がついに提訴されました。記者会見の場に姿をみせた原告団の元党員の面々から感じるものは、参政党の颯爽たるイメージとはかけ離れていて、神谷氏の理想とする自分よりも若い人の政治参加にはそぐわないことが見て取れます。
しかしながら、多様な考えを持つ人間がある理念のもとに集まって政治参加するという政党DIYを掲げている点からすれば、ましてや国政政党が募った党員を独断で排除するような事態があったのであれば、それこそ乱暴でしょう。その意味で随分とお粗末な党の仕組みであることも否めません。
つまりボードメンバーという党役員はその内部で互選され、ボードによる集団指導体制であり、その実、多くの権限はボードのうちの事務局長が握っています。そして事務局長の眼鏡に適った支部長によって地域毎の活動が運営されます。たとえ月々4,000円の党費を出す運営党員であっても支部長以上でなければ党大会つまり総会に参加することは出来ません。
つまりボトムアップを謳っている割には、民主的ではなくて、実態はトップダウン型のあまり風通しの良い組織ではないと言えるでしょう。要すれば、党員からお金と労力を集めて運営し背後に資金源など組織を持たないが為に、悪意のあるなりすまし党員に乗っ取られないようになっています。ですから予めその辺の仕組みや規約をもっと明瞭に説明する必要があったと思われ、そこに詐欺が成立するのかが争点となっています。
まずは民事事件として提訴されましたが、あまりにも杜撰であったり、被害を訴える方が増えれば、刑事事件に及ぶかも知れません。これまでの参政党の発信があまりにも世の中の本質に迫っているがゆえに、都合の悪い方々からすれば貶める絶好の機会になるでしょう。
ここを乗り越えるには、事務局長の人間力に懸かっていると思えます。ある一般女性から「彼は嘘つきだと思う」と言われたことがありますが、オンナの勘でしょうか?寧ろ自分は、お調子者のご都合主義者と見てましたが、つまり都合が悪くなると考えがコロコロ変わるので、上手く行けば臨機応変であり悪く出れば周囲を騙すことになるのでしょう。自覚はおありでしょうか?
そして、「愛人OK」という発言が切り取られていますが、支持者の前では強い事を言って団結を強める一方で、世間からは孤立するようなことを自ら発信していますのでカルト化して自滅するお恐れも出てきました。活動を妨害する輩もいますが、相手は法律で認められた落選運動という政治活動を仕掛けてきていますので、逃げてばかりで、相応の対話が出来ないのであればそれもまた有権者に広く理解されないことに繋がるでしょう。
自身では、昨年末に総括したように、参政党を知ってもらえばワクチン問題を知ることになるという1点張りでその活動に参加したものの、もうその段の役目は終わったと思いますので、しばらくは裁判の動向を見ながら活動はこのまま休止するつもりです。ましてや本業の立て直しが急務です。
P.S. あえて田舎と都会と言いますが、田舎の地方自治ではその地域特有の政治課題を解決するには参政党のプラットフォームは有効に機能するだろうと期待しています。問題は都会でしょう。もちろん都市部でも、保育所、学校、ごみ処理、介護、交通標識などなど生活周辺の問題は常にあるでしょうが、むしろ外交や安全保障といった国政への関心から党員がイデオロギーで対立することが懸念されます。その辺りに寛容さが必要なのですが、浸透工作と見分けがつくのかが課題でしょう。