日本の矜持
昨夜のHEAVENESE styleのクライマックストークは石坂泰三。マッカーサーの引き出しのない机、元帥は即断即決で引き出しが必要なかったというその机は元々、石坂のものと知りました。近現代史は、あるいは歪められあるいは隠されていて、自分で関心を持って調べてみないと分からないのですが、この机の話もそうでした。
またその際たるものが、慰安婦の話でしょう。慰安所は民間経営で、軍は衛生状態に注文をつける程度でしたから、従軍という後世の小説で作られた話は無いですし、女性は日本人がほとんどでした。朝日新聞は既に虚偽の報道だったことを認めていますが、政府が河野洋平氏の官房長官談話を取り消すには至っていません。公式な文書ではない一官房長官の相手国に阿る発言を訂正できないという腰抜け、それもこれも近現代史を学んでいない結果です。
結局、日本人自身が戦前の日本人を、あるいは祖先を歴史を、日本民族というものを戦後教育を通じて卑下してきたことが、あるいは今日の人類が最も進んだ文明人であるかのような驕りが、目を曇らせる結果になっているのでしょう。
そんな時は、法隆寺の五重塔を思い出すと良いでしょう。世界最古の木造建築という話でしたが、それだけではふ〜んと終わってしまいます。重要なのは、1000年を超える耐久力のある建築物は、もう我々には造ることが出来ないという点でしょう。清水建設や大成建設といった先端技術の大手ゼネコンでも無理でしょう。それだけの技術がもともと日本にはあったのです。
そして想像するに、法隆寺建造当時すでに千年を超える木造建築がぞろぞろと存在したと思われます。また高い建造物もあっただろうことは、伝説の出雲大社の遺構が見つかったことからも理解できます。果たして人間は本当に進歩しているのかを考えさせられますし、先祖を誇りに思います。