曲がり角
まれにネットに出品している商品に、電話でお問い合わせいただきますが、今回は珍しくFAXでご注文がありました。そこでお電話したところ、ネットの情報を閲覧したもののこれまでネットショッピングを利用したこともなくて、ましてやメールすらやった事がないと言われてしまいました。
それでもスマホの普及とともに、YouTubeやTwitterは閲覧しているらしいのです。当方は新規出品をTwitterに流していますので、それで問い合わせて下さったようです。
Twitterについては、書名のグーグル検索の上位になる事は無くなりましたので、以前ほど有効な告知ツールではなくなりましたが、それでも惰性で出品登録のついでに続けています。Twitterでバンバン売れた時期もあったのですが、うつろい易いデジタル社会です。
なおまだ数年は、ネットショッピングが不得手な方々への仲立ちが必要でしょう。実際に店頭で、ご自身のスマホ画面を見せて手配を依頼させる方が少なくありません。
以前は、古書店のその店独自の紙の目録が愉しみでした。いまだに頑張って発行を続けている名店もありますが、商売としては採算が合わなくなっています。
さらには紙の媒体自体が、敬遠されるようになってきました。このコロナ禍で、リモート学習のためにも生徒さん全員に端末が配られるようになって、これはやがて紙の教科書がなくなることになるでしょう。
絵本などは別にしても、幼少期に紙の活字に馴染んでいないと、その後の読書には繋がっていかないと思えますので、今後ますます紙の活字に対する需要は萎むと思っています。
また環境社会の考えからも、やがて紙の媒体が禁止されるかも知れません。森林の豊富な日本に住んでいると分からないのですが、今、世界は深刻な森林の減少が言われています。つまり木を切るな、紙を使うなという流れがあります。
CO2と同様に今後、世界会議で紙資源に対する規制が始まればもう、本を生業にすることが難しくなるのと、その一方で一部は骨董品としての価値が鰻登りになるでしょう。