サブカルが鉄板
今日も招き猫の来たお陰で、そこそこのご来客がありました。色々とまとめ買いしてくださる方もあり、先週の雨と変わって過ごしやすい陽気ですから、読書の秋という感じです。
そう言えば一昨日は、最近では珍しく車での持ち込みがありました。しかしながら手提げで6袋程の雑誌や焼けた歴史小説など、新しめのものも50年以上前の古いものも無い状態ですので、残念ながらお引取りいただきました。
日頃あまり本を買わない一般家庭の書棚整理では、内容的にも買えないことが増えています。作品が悪いというのではなくて、今が旬の作家さんがない限りご家庭の本は買い取っても売れずに潰すことになります。
どなたか作家さんのファンで集めたとか、マニアックなものであればご家庭の本も対象なのですが、その一方で学術書の様な硬い本でも一律に買取価格は急落してしまいました。話題性のあるものでないとなかなか高くは引き取れません。
これは技術立国ニッポンが今は昔の事となってしまったのと無関係ではないと思います。
書籍というほぼ文系の話が、理系の話と共通するのは不思議かもしれません。これは自身が工学系出身なのでよく分かりますが、現在の日本で技術系に人材がないのは、地味で根気のいる研究者の世界、100に1つも新しいものが生まれるかどうか地味にムダに終わることの多い研究の世界に、儲け主義の蔓延した世の中からの投資がないことによります。
投資に対して短期間で確実に成果の出るものでないと、関心が向かない、やる気がしない、といった軽薄な世相になった訳です。広義に学問の世界ではその様な価値観で動いていますので、流行り廃りも激しくて、文系であれ理系であれ基本図書以外の研究書の古書はなかなか次の読み手は現れません。
その一方、グローバル化によって、世界的な市場性のあるものに強みがあります。例えばアニメが日本の文化を代表する訳です。ということでサブカルチャーに関連したものが買取も頑張れることになってしまいました。
さて、当店へのお持ち込みですが、原則は予約制にさせていただいております。無駄足とならない様に先ずはお電話くださいませ。