別世界
秋雨前線が停滞しているのでしょうか?今日も一日雨ということで、店頭での展開は諦めて資料会大市の出品準備にかかりました。大市を活用して店内整理を加速させたいと思います。
さて、景気のさらなる後退を感じています。大手スーパーは軒並み平均5パーセント前後の値下げで価格改定を始めました。消費増税分がじわじわとデフレ傾向に効いていると思います。消費税の実質的負担者は消費者ではなくて事業者であることをよく表した統計だと思います。
消費税とは金銭取引毎に罰金を払うが如く筋が悪いものです。食料品や日用品にかけるべきではないし、そもそも最初の最初の話では所得税の減税とバーターのはずでした。また目的税にしないことで弾力的な徴税余地を残す約束でした。菅首相が就任当初うっかりまた増税に触れたのは、どういう意図があったか知りませんが、マインドとして政府内部には増税圧力があるということでしょう。
さらなる消費増税を容認するとしたら、所得減税ないしベーシックインカムの導入、贅沢品や嗜好品のみにかける、社会保障費とのリンクを外す、といったことを要件に議論して欲しいものです。また徴税手段も電子化して、品代とは別に記録して、個々人が収める方法を実現できたら助かります。スマートタックスを検討して欲しいです。
ところで、生活に困窮する者もいれば、使い道に困るほど儲かっている者もいるのが世の常ですが、今日聞いた話では、未曾有の不動産バブルが起きているという話です。オフィス賃料が下がった話がありましたが、売買はちょっと違う様です。取引量も取引額も過去最高ということです。別にチャイナの買い占めでもないそうです。
ご本人は景気の良い話をされているつもりでしょうが、聞いていて暗澹となりました。この金融緩和で行く当てのないマネーが不動産に流れているわけで、資産が形を変えてバブっているだけのことでしょう。株価は日銀が買い支えて来た訳ですし、おそらく今の日経新聞など、語られている数字はほとんど実質的なものを反映していないのだろうと思います。
先日、JRの巨額な減収が報じられましたが、公的な、エッセンシャルな事業には国費が投入されるとみて間違いありません。ジャブジャブ使っても、一応はMMTの援用で大丈夫なはずですが、財務省はそうは言わないでしょう。きっとコロナ復興増税を言い出すに決まっています。それが仕事ですから。徴税手段の拡大と予算配分しかしないのがお役所の財務省の仕事内容ですから仕方ありません。決算に責任がないのは民間ではあり得ませんね。
とにかく今日思ったのは、サラリーマン、公務員などの月給をもらっている方、あるいは資産家などで、マスメディアにしか触れていない人々は別世界にいるということですね。