士農工商
人間は社会に出てみて改めて勉強すると言いますか、とかく学校で習った様には行かないことも多々あります。士農工商と言えば、江戸時代の身分制度と学校で習う訳ですが、さらにその下の階級もあり、全体として差別社会と習う訳です。
しかし実際に特に実業界で社会経験を積んでいくと、社会を構成する上での優先順位というものがどうあっても自然発生的に存在しているのがわかる訳です。
ここで現代日本はサムライはいませんから、宮使えという点で、士は公務員はもとより大企業のサラリーマンの方々も相当すると考えます。
するとどうでしょう?個人に対する今回の緊急事態措置の被害が大きいのは、士農工商の順番に酷くなりませんか?
ところで、江戸時代は例えば、水呑百姓と言われた小作人の場合、地主との利害関係はあるものの、国家から徴税される事はなかったそうです。現代人が思うほど不自由な身分では無く、どちらかというと社会的責任を負わないお気楽な階層の様でした。
ですから江戸時代に比べたらきっと、現代社会は裾野の方に行くほど生活はきついと想像されます。納税義務などで平等思想によって却って追い詰められるのです。もちろん最終手段としての生活保護制度はありますが、真面目さ故に自殺を選ぶ方が多くなりそうです。
今、政府の方は様々な救済措置を考えてくれています。しかしながら実業の世界の現場は様々な事情があります。考えるばかりで早急に対応できないと、経済評論家の上念司氏の言う「御香典」になりかねません。
公的なものは何時になるやら。クラウドファンディングなどのここ最近の手法に馴染みのない、いわゆる情弱ですと、大変厳しいことに成りそうです。