まだ見えぬ危機の実態
また冷気しんしんになりました。帳場にいると足元から凍てつきます。ニュースではトンガの被害状況が徐々に伝わってきました。衛星と国際電話での通信しか出来ませんが、SNSから断片的な発信がある様です。日本からも救援の自衛隊機が水を輸送すると聞きました。雨水での生活が日常のため火山灰でままならなくなっています。平和な日常が一夜にして奪われてしまいました。
災害の多い日本も他人事ではありません。その一方で、徐々に徐々に足元が崩れていることに無自覚なのが、今の日本でしょう。そんな話を農業系YouTuberで知りました。農家の高齢化は、随分前から言われてきましたが今年限りで辞める人が少なくないそうです。農家が一気に減るわけです。
農地法などで以前の農業は新規参入を遠ざけてきましたが、自由化は進んでいるのでしょうか?若者が地方に新天地を求めて移住する話はありますが、そんなことでは追い付かないでしょう。農地が余り、大規模で生産性の高い農業に移っていく流れなのでしょうが、それは企業グループによる利益優先の方向に進むのではないでしょうか?儲かる品種、輸出に適する品種などに特化されそうですから、気が付いた時には、近郊野菜などの日常生活の品種が割高になっていたり手に入らない事態も目の前に迫っている様です。
そして気がかりなのは外国の存在です。現在でもキャベツの収穫など外国人の手を借りないと間に合わない様に、抜き差しならない関係がありますが、そういう労働力のはなしではありません。世界は人口超過もあって食料不足です。農地が外資に買われ、海外の食料不足を補うために、われわれ日本人の食卓にはのらないという事態がやってきてもおかしくありません。
もう少し若ければ、家庭菜園に汗を流すのも良いのですが、現状で出来るのはプランターでパセリを作るのがせいぜいでしょう。そして目に見えない危機が迫っているのは農業ばかりではないと思います。