Dying Democracy
連日で気温が高めです。素足で過ごす事を余儀なくされていますので、ありがたいです。天気が良いと店頭のワゴンもポツポツと動きがあります。最近流行の作家さんの綺麗な文庫を補充しましたので、道ゆく若いサラリーマンにもお買い上げいただけています。
今の時代、やっぱりサラリーマンは最強です。自分を含めて転職したり、すぐ辞めてしまう場合もありますが、終身雇用は最強です。公務員などは尚更です。でも時代が変わってなかなか正社員というのも簡単にはなれなくなった様ですが。
コロナ禍でも、売上等に関係なく月給は出るのですから凄い事です。企業によって厳しいリストラが始まってますが、それでも日本社会の手厚い社会保障の中では、わがままさえ言わなければ渡って行けそうです。
自分の場合はわがままなので、サラリーマンは性に合いませんでした。まず通勤地獄に耐えられません。3つ目の仕事のとき、東横線祐天寺駅から中目黒駅のりかえで日比谷線神谷町駅まで30分とかからないのを数年耐えましたのがやっとです。その後、会社近くに越して数駅が限界でした。
おまけに反骨者ですから、集団行動というものには馴染めません。文明があるおかげで、社会の末端にどうにか棲息しているのです。ですからかえって社会との利害関係が少ない分、言いたいことも言えるのはお気楽な身分です。
今にちのビジネス社会、月給をもらって生活するお一人お一人の大多数が社会を支えている時代です。色々と我慢しなくてはいけない中で、ところが他方、個性的な生き方を推奨する、また可能性のある時代にもなりました。何か独立したり、投資したり、ネットを駆使したり、副業を得たり、、、色々あります。
ただし、半世紀生きてきて思うのは、たとえ会社にぶら下がっていようとも、何ら他で稼ぐ才覚がなくても、ただただ生きていければそれが最強という事です。何も立派なことは必要ありません。万一、失業手当で食いつなごうが、生活保護になろうが構いません。良心の灯火のただ一灯に照らして生き切るのが最善の人生ですね。
今回、どうしようもないアメリカ大統領選挙に民主主義の死を観て、これからますます推進されるであろうデジタル管理社会による社会主義的世界観に、そう思うのです。